罪を犯した人や非行歴のある少年の中には、社会復帰への意欲があっても、頼るべき親族や帰る場所がなく、同じ過ちを繰り返してしまう人が少なくありません。
更生保護施設「更新会」は、このような人たちに対して宿泊場所や食事を提供して生活を援助するとともに、規律正しい生活など日常生活全般を指導し、職業補導をして貯蓄させるなど、自立更生を支援する活動を行っています。
また、被保護者の中には、情緒的な問題を抱えているなど、社会になかなか順応できない人も多く、更新会では集団処遇を通じて様々な教育プログラムを実施しています。
こうした活動を通して犯罪を起こした者及び非行歴のある少年の再犯を防いで明るい社会の実現を図り、公共の福祉の増進に寄与することを目指しています。
私たちは1人でも多くの方々の自立を支援することを願っています。
被保護者の円滑な社会復帰を図るには、保護司や協力雇用主、更生保護女性会及びBBS会の会員などをはじめ、地域の方々の温かいご理解とご協力が欠かせません。反省は一人でもできますが更生は一人ではできません。地域社会の協力によって彼らの居場所と出番が確保されます。
更新会は、西早稲田再開発事業によって誕生した「アス西早稲田管理組合」を中核に地域の行事にも参加し、良好なコミュニティーを形成しています。
更新会は、西早稲田再開発事業によって誕生した「アス西早稲田管理組合」を中核に地域の行事にも参加し、良好なコミュニティーを形成しています。
また、1階玄関ホールには、新宿区教育委員会「新宿歴史博物館」の展示コーナー(当地区が再開発された際の出土品などの文化財を展示)が常設され、一般の方々が何時でもお気軽にお立ち寄りになれる施設となっています。
更新会は、地域の方々のご理解とご協力を得ながら犯罪を起こした者及び非行歴のある少年に対する自立支援活動を行っています。
更生保護法人 更新会 理事長
古畑 恒雄(弁護士、元法務省保護局長)
| 法人名 | 更生保護法人 更新会 |
|---|---|
| 理事長 | 古畑 恒雄 |
| 所在地 | 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田一丁目21-1 |
| TEL | 03-5286-8191 03-5286-8192 |
| FAX | 03-5286-8191 |
| ko-shin@extra.ocn.ne.jp |
| 1926年(大正15年)12月 | 宮城長五郎(検事、後の司法大臣)、協力者の藤井恵照(教誨師)の両氏によって起訴猶予者と執行猶予者を対象に、東京芝区(現港区)田村町に創設される。 |
|---|---|
| 1937年(昭和12年)4月 | 西早稲田に支部を設置。 |
| 1945年(昭和20年)3月 | 東京大空襲により本所千歳町の建物がまる焼けとなり本部を西早稲田の宮城長五郎の私邸に移転。 |
| 1950年(昭和25年)5月 | 更生緊急保護法の規定により、更生保護会として、法務大臣認可を受ける。 |
| 1980年(昭和55年)2月 | 西早稲田市街地再開発事業が、早稲田大学の呼び掛けにより発足。当会は関係権利者として参画。 |
| 1990年(平成2年)3月 | 事業進捗に伴い、業務を一時休止。 |
| 1994年(平成6年)1月 | 新施設竣工により、業務再開。 |
| 1996年(平成8年)4月 | 更生保護事業法施行に伴い「財団法人」から「更生保護法人」に法人名を変更。 |
更新会は、現在の施設が再建されるに当たって早稲田大学の深いご理解とご協力をいただき、また、新施設運営の基本構想の中には「早稲田大学における刑事政策に関する学問的研究に寄与すること」が掲げられました。
そのような経緯から1996年に学生が主体となって「第1回早稲田更生保護展」が開催され、以後、早稲田大学犯罪と非行に関する研究会(WCCD)(会長 石川正興 現名誉教授)、更生保護法人「更新会」(理事長 古畑恒雄)及び早稲田更生保護研究会(会長 神谷尚男 後継者選任中)等の共催により「早稲田矯正保護展」(第8回に名称変更)が毎年課題を定めて開催され、多くの学生と関係者が参加して今日に至っています。
〒169-0051
東京都新宿区西早稲田一丁目21-1
更新会は、早稲田大学19号館の建物の一角にありますが、入り口は19号館の入り口とは別になっており、19号館の北側にあります。入口に「社会を明るくする運動」の旗を立ててあります。