更新会では、規律ある生活、金銭の管理、飲酒、自立資金の貯蓄、余暇の過ごし方、交友関係の改善など日常の生活全般について補導員が個別に定期的に面接し、適切な指導を行っています。
また、被保護者の中には社会性が身についていない人が多いことから、毎月第1及び第3日曜日の午前9時から「社会生活技能訓練」を実施しています。社会生活技能訓練はSST(Social Skills Training)の日本語訳で、自分の置かれた状況を的確に把握し、適切な行動がとれるように、考え方と行動の取り方を学ぶ技法(プログラム)の一つです。具体的には就職面接で「志望した動機を簡潔に説明する」、「就労意欲を伝える」、職場で「初対面の人に挨拶をする」、「頼みごとをする」など、被保護者が当面すると思われる場面の課題を設定して練習します。
更新会のSSTは、1995年7月にルーテル学院大学の前田ケイ名誉教授の指導のもとに全国の更生保護施設に先駆けて実施され、その後も定期的に専門家の指導により実施されています。
また、SSTには早稲田大学の学生が毎回ボランティアとして参加しています。
( 写真説明 ) SSTの指導に当たる
ルーテル学院大学の前田ケイ名誉教授。
なお、更新会では、毎月第4日曜日午前9時か酒害や薬害をはじめ外部の専門講師を招いて、講和と相談を内容とした被保護者集会を開催しています。
「社会生活技能訓練」及び「被保護者会」には、原則として被保護者全員が出席することが義務付けられています。